3.思考実験
何日ぶりの更新であろうか。というのはあまりつっこまないでいただきたく存じます。どうもこくとーです。
さて(言い訳なし)
オレは論理パズルや思考実験、パラドックスといった類の話が好きです。
「シュレディンガーの猫」やら「アキレスと亀」やら「P≠NP予想」やら、世界には面白い話がたくさん転がっている。
賢明なる読者の皆様は上記の話はご存知だとは思
…
嫌味っぽいな。やめよう。
バカのために説明してやる!読め!
ここに箱が一つあります。その中に「猫」・「放射性物質」・「ガイガーカウンター」・「毒ガス発生装置」の四つを入れます。
※ガイガーカウンター・・・放射線の量を測定する機械。福島の一件があった時にド〇キでめっちゃ売ってたな。商魂たくましい事です。
箱の中の放射性物質は一定時間経つと「アルファ粒子」というものに変化し、それをガイガーカウンターが感知すると毒ガスが発生する。
アルファ粒子が一時間以内発生する確立を50%とすると、一時間後に猫が生きている確率もまた50%である。そして死んでいる確率も当然50%。
ということは1時間後の箱の中の猫は、生きている状態と死んでいる状態がちょうど半々ということになる。
「アキレスと亀」
ギリシャ神話のアキレスは足が速いので有名だ。ある日、亀がアキレスに徒競走の勝負を持ちかけた。
「ねぇアキレスさん。徒競走をしよう。けれどあなたは足が速い。だからハンデをくれよ。僕はアキレスさんよりちょっと進んだ場所からスタートする。これくらいのハンデはもらってもいいだろう?」
アキレスは了承した。しかし亀はにやりと笑った。
アキレスのスタートする地点をA、亀のスタートする地点をBとする。アキレスが亀のいる地点Bに到達した時には、亀はそれより進んだ地点Cにいることになる。そしてアキレスが地点Cに到達する頃には亀はさらに先の地点Dにいる。そしてさらに…
つまりアキレスはどうあっても亀に追いつくことはできないのである。
「P≠NP予想」
次のような問題をあなたはどのように解くだろうか。
2+2+2+ 2+2+2+ 2+2+2+2 (2が10個)
まさか力任せに2を10回足す人はいないと思う。極度のドMでない限り、2×10=20と計算するのではないだろうか。
では次のような問題をあなたはどのように解くだろうか。
3+16+32+59+103
まさか力任せに解いたというのだろうか。あなたは極度のドMか。
…と言いたいところだが、この数式は力任せに計算するしかないのである。ちなみに答えは213。力任せに解いたあなた、ドMではありません。念のため。
最初の式には明確に簡単に解く方法があった(2を10回足すより、2×10の方が当然早いし楽だ)
しかし二つ目の式にはそんなものは存在しない。
だが、人類が知らないだけでもしかしたら出鱈目な式にも簡単に計算する方法があるかもしれない。10個までの足し算なら何桁でも瞬時に答えの出る「佐藤公式」みたいなものが存在するかもしれないのだ。そう、「まだ誰も発見していない」だけで。
世界中のほぼすべての数学者は「そんなものは存在しない」と思っている。そして数学者でなくとも、なんとなくそんなものは存在しないと思う事だろう。しかし、それを証明できた者は未だいないのである。
思考実験やパラドックスは面白い。が、しかし実生活に何か役立つかと言われると答えは「?」である。
だが人間は考える事ができる。もっと言うと、考えるという事を楽しむことができる生き物なのだ。
人間は考える葦である。人間に生まれたからには、思考するという行為を楽しんでいくべきではないだろうか。
…なーんちゃって!ちょっとカッコよすぎたかな?うぇへへっへ。
賢明な読者の皆様(二回目)は当然パラドックスの一つや二つ楽しんでいるだろうが、バカの極みである読者にはもっと楽しんでいただきたくこの記事を書くに至ったという事です(暴言)
ご意見ご感想、コメントまでお待ちしておりますw
ではまた次回お会いしましょう。